2009年12月13日日曜日
シャンソン
いつもライブでお世話になっているアンフリーギャラリーで、シャンソンのライブがあるというので行ってきました。若林圭子さん。ジアンジアンでよく歌われていた方です。詩も創作されているそうで、百万本の薔薇は貧しい絵描きが一本の薔薇を送るという詩に。散る薔薇の花に思いが馥郁と残る美しさです。『舞台で」「最高だ」などフェレというかたのシャンソンも作詞されていて、これがまたとてもドラマチック。はじめて聞くシャンソンも多く、馴染み深いジアンジアンの舞台に若林さんが立っている錯覚に陥りました。愛の讃歌ではピアフの原詩を。あなたのためなら国も捨てる、という激しい詞です。おととしの猫の事務所の公演「薬屋の秘密2」で、この歌をラストに選ばれた遠山顕さんが、原詩がいいよ、と言われていたのを思い出しました(^^)いつもお世話になっているガラス絵作家の児玉先生のご友人の方が若林さんのお友達ということもわかり、それもビックリ。ライブが終わり、ワインとお料理の懇親会がはじまるよ、と声を掛けていただきながら、不義理をし、冬枯れの自由が丘の街へ飛び出しました。日が落ちる前の曇り空の下、一人、シャンソンの詩を胸に歩きました。演劇に挫折感を持っていた20歳の頃、しきりにシャンソンを聞いていました。あの頃、人生というものをシャンソンが教えてくれていたのかもしれない、そんなことを思いながら、歩いていました。
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