2009年12月27日日曜日

瀬戸内海

今年もあと3日、皆様にとって今年はどんな年でしたか?そして来年はどんな年になるのでしょうか。
この写真は瀬戸内海です。香川県の丸亀からフェリーで30分。本島という島に行った時の写真です。本島の笠島地区という真木邸という江戸時代のころのお家で、11月の終わりにコンサートをさせていただきました。そして、今、一年を振り返り、この日とこの島のことを思い出しています。この前の日には
高知の横倉山という山に雨の中、友人の笑さんが車をとばしてくれて、行ったのですが、そこは壇ノ浦で滅びた安徳天皇や平家の人たちが落ち延びたといわれた山でした。優しい気持ちになれる山でした。そして島。島のてっぺんにある、お寺に連れていっていただきましたが、瀬戸内海がぐるりと見渡せる美しいところでした。光が美しく、この世界は光がいっぱいなんだなあ、と思いました。本当に大切なものは目に見えないんだ、とは星の王子さまの言葉ですが、見えないものが見えていくといいなあ(^^)今年も本当にお世話になりました。琵琶を語りを聞いていただいてありがとうございました。皆様にとって、来年もよい年でありますように!

2009年12月13日日曜日

シャンソン

いつもライブでお世話になっているアンフリーギャラリーで、シャンソンのライブがあるというので行ってきました。若林圭子さん。ジアンジアンでよく歌われていた方です。詩も創作されているそうで、百万本の薔薇は貧しい絵描きが一本の薔薇を送るという詩に。散る薔薇の花に思いが馥郁と残る美しさです。『舞台で」「最高だ」などフェレというかたのシャンソンも作詞されていて、これがまたとてもドラマチック。はじめて聞くシャンソンも多く、馴染み深いジアンジアンの舞台に若林さんが立っている錯覚に陥りました。愛の讃歌ではピアフの原詩を。あなたのためなら国も捨てる、という激しい詞です。おととしの猫の事務所の公演「薬屋の秘密2」で、この歌をラストに選ばれた遠山顕さんが、原詩がいいよ、と言われていたのを思い出しました(^^)いつもお世話になっているガラス絵作家の児玉先生のご友人の方が若林さんのお友達ということもわかり、それもビックリ。ライブが終わり、ワインとお料理の懇親会がはじまるよ、と声を掛けていただきながら、不義理をし、冬枯れの自由が丘の街へ飛び出しました。日が落ちる前の曇り空の下、一人、シャンソンの詩を胸に歩きました。演劇に挫折感を持っていた20歳の頃、しきりにシャンソンを聞いていました。あの頃、人生というものをシャンソンが教えてくれていたのかもしれない、そんなことを思いながら、歩いていました。