翌日は最澄の比叡山へ。昔からたくさんのお坊さんが悟りをひらいたところと言われています。法然、親鸞、日蓮、道元、栄西、一休も。写真は比叡山の根本中堂近くのもみじです。最澄の時代から絶えていないという灯がある、根本中堂。静かな灯です。心の一番奥に届いてくるような灯。
山は紅葉をはじめ、眼下に京の都。千年の時間を越えていきます。その灯から目をふっとあげたら欄干に沢山の木彫りの天女が舞っています。あ!琵琶。今回のお世話をしてくださった、久石さんが言いました。本当だ。琵琶を持った、力強い天女。時を軽々と越えていくその姿に、あなたは今何をしているの?何処へ行くの?と問い掛けられた気がして、しばらくそこで立ち止まりました。そしてこんなことを感じました。
私の心の中にもあるだろうか、絶えない灯が。永遠にそこにある湖が・・・。
今年もあと一ヶ月と半分。冬に向かう、この時期に、自分をふりかえる貴重な時間をいただきました。